坐禅とは仏教で姿勢を正して座った状態で精神統一を行う、禅の基本的な修行法である。
坐禅は世界的に人気?
坐禅、すなわち瞑想は集中力を高め、幸福度も上がると世界的に人気です。Airbnbでコロナ自粛中の体験コンテンツで日本の瞑想が一番人気にもなりました。
Appleの創業者である、スティーブ・ジョブズが禅の思想に惹かれていたことが世界で瞑想が注目されるきっかけになったとも言われています。
お寺で坐禅体験をしよう
お寺で坐禅体験ができるってご存知ですか?
禅寺では、週末に座禅体験ができるお寺が多くあります。
(寺によって有無や、頻度は違います。)
では実際、坐禅体験ではどのようなことをするのでしょうか。
僕が体験した京都・東福寺の坐禅を例にお伝えします。
- 掃除 (6:00~6:20)
まず、坐禅を行う30分前から御堂の雑巾がけを行います。
朝早くから、掃除をして心をスッキリさせます。 - 説明・唱和 (6:20~6:30)
その後、時間が来たら坐禅についての説明を受け、そして「坐禅和賛」という教えを全員で唱和します。 - 坐禅 (6:30~7:30)
時間としては1時間坐禅を行います。
では坐禅では何をするのでしょう?
正解は、「何もしない。何も考えないです。」
これ実はかなり難しいです・・・いきなり無になろうと思っても、頭で何か考えてしまいます。
なのでまずは呼吸に集中します。「1、2、3、4、5」で吸って、「6、7、8、9,10」で吐くを繰り返します。途中、何か他のことを考えそうになりますが、すぐに呼吸を数えるのに戻します。
実は、この雑念が出た時に無に切り替えるという事が、集中力を高めるトレーニングになっているようです。
私の坐禅体験ストーリー
皆さん坐禅と言えば、まず足を組み、その後ろにお坊さんが長い棒を持ち巡回する。そして集中が切れ雑念があったり、姿勢が悪くなっていると、後ろから「パッチーーン!」と叩かれる。そういったイメージではないでしょうか?
私も坐禅体験をするまでは、まさにそのイメージでした。
実際に足を組み、お坊さんが巡回している。目は力を抜き、細目でかすかに前がみえる状態。
・・・・・何分経ったのだろうか、なかなか叩かれない。
私は、お坊さんとの勝負を一人で始めた。このお坊さんは、僕の雑念に気づいているのだろうか?
あえて、頭の中を雑念で一杯にしてみた。叩かれない、お坊さんが近くに来た、しかし叩かれない。
勝った。私の雑念に気づくことができないとはこのお坊さんはまだまだだなと思っていた。そんな時、私の隣に座っていた女性が手を合わせ始めた。
この女性なにをしているんだ?、、、しかし、この人オーラが違う、、、
そして衝撃の光景が!なんとお坊さんが、その女性の所に引き寄せられ、お互いに手を合わせた状態で一礼。女性は頭を下に向け、お坊さんは棒を構える。
「ペンッペンッバシン!」ついに棒をふるった!
何だと!、、、挙手制だったのかー!!
そう、棒で叩くのはお互い合意のもと、叩くのであった。
どうやら、あれば罰として痛み付けているわけではなく。背中の太い神経を刺激する事で集中力を高める効果があるようだ。
結局、私は2回手を合わせ、しっかり叩かれた。
皆さんもお近くの禅寺を調べ、坐禅体験した際は是非1叩きもらってください。