文人・歌人のお墨付き法師温泉 長寿館
法師温泉 長寿館は群馬県と新潟県の県境に位置し、明治8年に建造された「本館」、明治28年に建造された「法師乃湯」、そして「別館」とも国登録有形文化財に指定されている温泉旅館です。温泉は「弘法にも筆の誤り」でも知られている弘法大師(空海)が教えを広めるため各地を巡っていた際に発見したと伝えられているため、法師乃湯と呼ばれています。昭和初期には与謝野晶子など多くの文人・歌人も好んで訪れた法師温泉 長寿館へ東京から1泊2日の旅に行ったのでその魅力をお伝えします。
旅程まとめ
【1日目】
13:00 レンタカーを借りて出発!from日比谷
※この時期はスタットレスタイヤ必須
16:00 法師温泉 長寿館に到着〜チェックインをして部屋・温泉の説明を受ける
16:45 ①早速、ひとっ風呂! ※この時間帯は、長寿乃湯と法師乃湯へ
17:30 館内の写真を撮り、部屋でひと休み
18:30 夕食
20:30 ②もう一度、入浴! ※玉城乃湯が男性時間なので、そちらへ
21:30 部屋でまったり
【2日目】
7:00 ③起床とともに朝風呂
7:45 朝食
9:00 ④最後に、〆風呂
10:30 チェックアウト
11:00 たくみの里に寄り道
15:00 レンタカー返却
心と体を癒す秘湯、法師温泉
大浴場の「法師乃湯」、丸太を渡した大浴室。左の奥が一番ぬるく、時計回りに熱くなるが、一番熱い湯もどちらかというとぬるく、ゆっくり浸かってほかほかと長湯してしまいます。他にも、檜造で露天風呂もある「玉城乃湯」、日本天然温泉審査機構から利用源泉に関する評価、浴槽利用に関する評価で満点を得ている「長寿乃湯」を合わせ、3種類の浴室があります。
「法師乃湯」は基本、混浴でカップルやご家族で入浴される方もいますが、女性限定の時間もあります。「玉城乃湯」と「長寿乃湯」は時間によって入換制になっており、1日で全てのお風呂をコンプリートすることも可能です。
夜は仄かな灯と浴槽から上がる湯気とで、映画で見る幕末の藩邸ような怪しげな雰囲気が漂っていて、まさにタイムスリップしたような気分でした。
37室ある、快適な客室
本館と別館にそれぞれ客室があり、ゆったりとくつろげる和室のお部屋です。本館には、「与謝野晶子の間」と行った、かつての文人墨客が滞在した部屋が現在もそのまま残っています。今回、私が宿泊したのは、法隆殿と呼ばれる建物の一部屋。広めの和室と掘りごたつの部屋もあり快適に過ごせました。
昔からの建物ということで、トイレ少し気になっていたのですが、綺麗な洋式トイレでした。(結構、重要)
お風呂の後は温かい食事とお酒
基本的に宿泊は夕・朝食の2食付きになっており、部屋まで持ってきて準備もしてくれます。チェックインの際に、食事の際のお酒も選べるので、今回は地酒を頼ました。夕食は、お刺身、すき焼き、焼き魚と豊富な品揃えで、お酒も進みますが、その後に、もう一度お風呂に入る予定だったので、飲みすぎないように2合で抑えました。夕飯は18時30分、朝食は7時45分で提案していただいたままの時間でお願いしましたが、こちらから時間指定でお願いすることももちろん可能です。
周辺のオススメ
旅館のスタッフの方に、近くで帰り道に寄れる所がないか確認したところ、「たくみの里」という昔からの職人の工房が多く並んでいる里山をオススメされました。途中にあり、宿から車で30分で行けるということで寄り道決定。蕎麦打ち体験や、陶芸体験などもできるようです。今回は時間もあまりないということで、周辺をぐるっと散策し、おいしいお蕎麦を食べて東京に向かいました。
近くにはスキー場もあったので、次回はスキーをしてそのまま宿泊や2泊して宿→スキー→宿という行程も良いなと思いました。また、季節が違えばロープーウェイで景色が綺麗な山に登ることもできるようです。
掛かった費用
項目 | 金額 |
宿泊料金(食事付き) | ¥35,130 |
レンタカー代 | ¥23,558 |
高速料金(片道¥6,060) | ¥12,120 |
天ざる蕎麦 | ¥1,100 |
合計 | ¥71,908 |
今回、年末のこの時期で一人旅だったのでこの金額ですが、複数人で行って割った方が部屋料金も1人あたり2万前後で、全部合わせても3~4万以内には収まるかと思います。
是非、友人やご家族とも行って頂きたい本当にオススメできる温泉宿でした。あと、実は、初の1人温泉旅館でしたが、最高でした。当時の文人になりきって長期宿泊とかしてみたいです。