勉強せずに2020年度全国通訳案内士試験を受けた結果・・・

全国通訳案内士試験とは

訪日外国人のガイドを行う全国通訳案内士は、観光庁長官が実施する国家試験「全国通訳案内士試験」に合格して、報酬を得て通訳案内を行う事を業とする職業です。元々この通訳案内士の有資格者のみ通訳ガイドによって報酬を得ることができたのですが、2018年に制度が改正され、資格を取得していなくても通訳ガイドで報酬が得ることが可能になりました。

なぜ全国通訳案内士試験を受けたのか

元々、海外の方とコミュニケーションを取るのが好きで、日本の文化についてもさらに知識を増やしたいと考えていました。学生時代に人力車の仕事をしていたのも同じ理由です。その延長線上に、通訳案内士という仕事があり、半分趣味、半分複業の種まきとして受験しました。

試験日程

試験は毎年1回行われ8月に一次試験(筆記)、11月に筆記試験合格発表があり、12月に二次試験(口頭)が行われます。

願書配付・受付2020年  6月 1日 (月) ~ 6月 24日(水)
筆記試験2020年  8月16日(日) 
筆記試験合格発表2020年 11月 5日(木) 
口述試験2020年 12月13日(日) 
最終合格発表2021年 2月 5日(金)
2020年度の受験スケジュール

一次試験の科目

一次試験はマークシート式で、①英語、②日本地理、③日本歴史、④一般常識、⑤通訳案内の実務の全5科目試験があります。

外国語(選択言語)10:00 ~ 12:00
日本地理13:30 ~ 14:10
日本歴史14:40 ~ 15:20
一般常識15:50 ~ 16:10
通訳案内の実務16:30 ~ 17:00
受験日のスケジュール

受験した手応え

①外国語(英語)

問題数は30問前後、長文問題が2文、英日翻訳が数問、日本文化の説明文選択が5問ありました。問題数に対して時間が2時間もあり、TOEIC等を受けたことがあり、ある程度英語が分かる方はまったく焦る必要はありません。僕は40分以上余り途中で退出しました。

まず、長文問題ですが、TOEIC700点ほどある方であれば、問題なく解ける内容だと思います。文章も日本文化や日本の経済・歴史についての文なので馴染みもあり理解しやすいです。ちなみに、今回の1文目が浅草の人力車についての文だったので僕にとってはサービス問題でした。

英日翻訳問題は、英語のセンテンスを説明する日本語を4つから選択します。日本語訳が4つどれも似たような内容ですが、変に英文に色を付けづ、単語一つ一つ丁寧に日本語訳されているものを選んでください。少し考えますが、こちらもそんなに難しくなく英語力されあれば問題なくとけます。
まさに僕のブログでも書いている参拝方法を英語にすると?といった問題も出題されました。

最後の日本文化の説明ですが、例えば「文楽を説明している内容のものを選択肢からえらびなさい」のような形で出題されます。選択肢自体はそれぞれ違う文なのですが、「文楽」ってなんだっけ?となるとつまづきます。
他にも「○○城の説明で正しいものを選びなさい」といったもんだいでは、他の選択肢は別の城についての説明なので、こちらも○○城が分かっていないと選ぶことができません。結構配点も高く設定されているので、知っているか知っていないかの半分運のようなところもありますが、やはり日本についての知識を蓄えておく必要があります。

②日本地理

日本地理は40問近く出題され40分と、外国語より時間が短くなっていますが、一問一答形式で知っているか知っていないかの内容です。恥ずかしながら、40問中自信がある回答はゼロでした。やはり日本地理は確実に勉強が必要だと実感しました。名所についての説明で合っているものを選ぶ問題や、離島に関する問題、湖の位置を地図から選択しろ等といった問題まで幅広くあります。勉強するにしても範囲が広く、どうしようかといったところです。

③日本歴史

日本歴史も地理同様30~40問を40分で解きます。前半は徳川第3代将軍と第7代将軍を選べのような、あれ?結構簡単?といったような問題からスタートしたのですが、やはり最初の数問だけで全体的に勉強しないと分からない内容でした。歴史マニアの方はわかるかも。
有難いことに、京都に関係する歴史に関しては当たっている気がします。東山文化や北山文化について等、ここへ来て人力車の知識が生かされています。

④一般常識

一般常識は20問を20分です。外国語以外は1問1分で配分されているんですね。
内容としては、観光関連ニュースに関する内容が多いです。○○年で一番訪日客が多かった国は?といった内容や、訪日プロモーション○○について説明する内容として正しいものを選べといった内容です。
こちらは、勉強も大事ですが、日ごろから観光関連のニュースをチェックしておく必要があります。流石にGO TO キャンペーンについての問題はまだ出ていませんでした。そもそも訪日関係ないから出ないかも、、、

⑤通訳案内の実務

通訳案内の実務は2018年度から新しく追加された科目です。通訳案内士制度に関する問題や、業務中の対応などについて正しい回答を選ぶ問題が多いです。こちらはある程度の一般常識があれば選べそうな内容が多かったです。一般常識より一般常識、、、。内容もそんなに難しくないのでさらっとポイントを抑えればいけそうな気がしました。

結果・・・

外国語に関しては合格点が取れていると思いますが、やはり他の科目は、勉強なしでは太刀打ちできませんでした。(日本語の方が難あり・・・)
11月の合格発表の結果も包み隠さずご報告いたします!

通訳案内士までも道のりは長い、、、